「自宅が職場より近い方が遅刻が増える」根拠

数日前にTwitterでつぶやかれていた話で、しばらく気にかかっていたこと。

自宅が職場/学校の近所になると遅刻が増える原因について32年間考え続けた結果「時間を短縮できるバッファが減るから」という結論に達しました。家が遠いと走る/自転車を速く漕ぐ/車を飛ばす/タクシーなどの最適化が行えます。遅刻を減らすために自宅を近所にするのは早すぎる最適化なのです。

なるほど……。
学校も会社も、自宅から1時間半以上離れていることに慣れた僕は、どこへ出かけるにも30分以上余裕を持たないと不安になるという癖がありますが、これもまたバッファなんですね。

で、さらに古い引用になるんですが、この「ムダと一緒に捨てたもの」という記事を今になって読んで、気にかかっていたモヤモヤが消え、この話についてより得心できました。

こうしたものを切り捨てつつ、個々が「贅肉のない筋肉質」の組織を目指した結果として、実は「飢餓に耐えられない」脆弱な社会を作り上げてしまったのではないか。そんな気がしてならないのである。

「問屋」という、いわゆる「仲介業務」を間に挟まないことによってビジネスを「効率化」させると、実は「バッファ」となっていた部分が抜け落ちてしまい、「遅刻」を挽回する手だてを無くしてしまう危険が……。

世の中、全く無駄なものというのは、そうそう無いのかもしれませんね。

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